「挨拶」の漢字に込められた深い意味

こんにちは。宮城県加美郡加美町のさいとう⽯材店です。
「おはよう」「こんにちは」「こんばんは」—。
挨拶とは、人と出会ったときや別れるときに交わす言葉で、人間関係の基本となるもの。
生活環境に慣れてくるとついついおろそかになりがちということで、学校や職場などでの「朝のあいさつ運動」なども日常的に聞かれますよね。

挨拶することでその人の体調や気分もうかがうことが出来ますので、その後の会話も弾みます。
私達は仕事柄、様々な思いや状況を抱えていらっしゃるお客様もいらっしゃるので、挨拶のトーンにも気を遣います。
「挨拶」は難しい漢字を使いますが、「挨」は「軽く前に押す」、「拶」は「強く相手に迫る」を意味しています。相反する意味の二語を並べた“挨拶”、ちょっと不思議な言葉ですよね。

元は「一挨一拶」(いちあいいっさつ)という言葉で、禅宗で師匠が弟子の悟りの深さを確かめるために、繰り返し問答をすることをいいました。よくいう” 禅問答”のことです。それが修行者同士の問答を意味するようになり、さらに今のような儀礼的な言葉を表すようになりました。

今では、オンライン画面越しの挨拶も普通になりました。挨拶時には手を振るなどリアルだと馴染みのないオーバーアクションもありますが、これも新たな挨拶の作法になりつつあります。
日常の挨拶では悟りを確かめる緊張感はなくても、相手を思い、誠実な気持ちで言葉を発することは大切にしたいものですね。

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